本コースの院生がオンラインディスカッションを企画・実施・参加しました

 4月23日17:30-19:00に、古田雄一先生(大阪短期大学短期大学部准教授)とZOOMで接続し、約20名でオンラインディスカッションを開催しました。

 本会は、本コース研究生の私(奥村)が企画しました。事前に本コースの大学院生で、『現代アメリカ貧困地域の市民性教育改革』(2021、東信堂)の読書会を行い、その際、著者である古田先生への質問を予め考えておき、当日、それらの質問を古田先生に尋ねていく形で進めました。(なお、事前の読書会の報告はこちらです)

 当日は、本コースの川口広美准教授よりプレゼンテーション「教科教育でシティズンシップ教育を語ること」をして頂いた後、質問を行いました。

このように、「本を読んでまとめて発表したら終了」という形ではなく、著者の先生と直接質問する形で進めることで、研究の経緯や背景、葛藤など、同書をさらに深く読み込むヒントを多くいただくことができました。

 本コースからは、大学院生9名が参加し、「アメリカの学校では、実際にどのような議論があったのか」「これから社会科教育にはどのような可能性があると考えるか」など、活発に参加しました。大学院生自身の修士論文・博士論文研究に対して大きな励ましを頂くとともに、自身の研究をさらに洗練させていくヒントを得ることができました。

当日の質問の様子

また、本会には岡山大学大学院の院生、桑原敏典先生(岡山大学)、北山夕華先生(大阪大学)にもご参加いただきました。本会は、大学を超えて、同じ領域を研究する大学院生のネットワークを形成していく足掛かりとなりました。

 今後も、先端的な研究テーマに関するセミナー(Philosophy for Children=福井駿先生:鹿児島大学)【https://kyosha.hiroshima-u.ac.jp/archives/15】やDifficult Past=空健太先生:岐阜工業高等専門学校【https://kyosha.hiroshima-u.ac.jp/archives/627】)や、本会のような新形態でのディスカッション及び他大学・大学院との交流・ネットワーク形成を企画・実施してまいります。お気軽にご参加いただければ幸いです。

奥村 尚 (研究生)