小学校の恩師にお世話になった経験から、幼い頃から漠然と教師という仕事に憧れを持っていたのが原点だと思います。
中学・高校に上がり、広島大学の卒業生で、先進的な指導法を探求することに非常に熱心な先生方に受け持っていただいたことから、「自分もあんな教育に対する情熱のある先生になれたら……」という思いが明確になっていきました。
そのため、高校で進路選択をする際に教員になることに迷いはありませんでした。
なるなら中学校か高校の先生かな、と思っていたので、専攻する教科を決めなければならないとわかっていました。
そこで改めて自分が学んできた中で一番好き、かつ必要・重要な教科って何かな、と問い直しました。
その際に真っ先に思い当たったのが「社会科」であったため、「社会科の先生になろう!」と決意して、このコースを受験することにしました。
現時点では、本学の大学院教育学プログラム社会認識教育学領域の博士課程前期の入試と地元広島の教員採用試験で合格が決定しています。
そのため、向こう2年間は大学院で勉強・研究を頑張ってから、広島で中学校社会科の先生になる予定です。
ですが、大学院で学ぶ間も、自分がこの社会の一員として実現したいと考えていることと、目指す進路とをすり合わせ再検討することを止めないでいたいとは考えています。
「教師になる」という選択肢を絶対のものにすると、過度に視野が狭くなってしまうかな、とも思うので……。
教育学系の分野で大学院に進学したからといって、全ての先輩が教員になられたわけではありません。様々な理想を掲げて別の道に進まれた方もいらっしゃいます。
そのような先輩方や他研究室の人にも意見を伺いながら、「自分はどのように社会の中で生きていきたいか」をしっかりと考え抜くことができれば、と思っています。
これまで皆さんが受けてきた社会科の授業って、どんなものでしたか?多かれ少なかれご自身の中で何らかのイメージをお持ちだと思います。
私も同じように「社会科ってこういうもんだよな」という漠然とした像を描きながら、このコースに入学しました。
しかしそれもすぐに、社会系コースの先生方の講義によって、見事打ち砕かれることになりました。
「社会科」という教科自体の意義を問い、それをもとに「社会科」で何を子どもに教えるのかを議論する講義の数々。
授業を受ける「生徒」としては全く持ち合わせていなかった様々な観点を得ることができ、「社会科」や「教育」ついての見方が大きく変わりました。
この広大教育の社会系コースは「自分はどのような社会科教師になりたいか」ということに深く向き合うことができる場として、本当に素晴らしい環境であると感じています。
また、このコースに在籍する学生は非常に勉強熱心です。
各々がしっかりと自分の目標を持ち、学習やサークル、アルバイト、ボランティア、研究……様々なことに対してチャレンジしています。
「理想の教師・社会科」「これからの社会における学校教育の役割」といった話題で議論が白熱することもしばしば。
講義や頻繁に行われるコースでの行事を通して、同学年だけでなく先輩・後輩とも繋がりを作り、互いに高みを目指しあえるような関係性を築けること間違いなしです!
これからの社会にとって、本当に必要とされる「社会科」とはどのようなものか、この広大教育の社会系コースで一緒に考えてみませんか?
意欲溢れる皆さんが入学されるのを、社会系コースの一員として心待ちにしています!