大学院生(博士課程前期:社会認識教育学)の一日 (稲垣和さん) 2015年現在

広島県出身

稲垣さんは、毎日どのような生活をしているのですか?

平日は毎日最低1コマ講義があります.大学院の講義は学生が毎回発表し、教授と他の学生と議論するという形式です。授業以外の時間は、自分が担当する発表の準備に追われています。また、先生方の講義の補助をするTA(ティーチングアシスタント)をしていることもあります。
大学院に入学して半年がたち、自分自身の研究も進めなければならず、指導教員に指導していただくゼミの準備も必死にやっています。

大学院では、どのような授業をとられているのですか?

授業では主に、国外の研究(教科書、カリキュラム、教師教育の事例)を和訳し、分析を行うことで、日本の社会科教育に示唆与えるために、調査、研究をしています。その他の授業では、学生たちが協力して授業を開発し、その授業を附属学校で実践させていただく経験もしました。

どうして、大学院に進学されたのですか?

私は他大学の経済学部を卒業して、大学院から広島大学に入学しました。教育学部に所属していたわけではなかったので、教育学、特に社会科教育学に触れる機会があまりありませんでした。このままで社会科教師になることができるのか、という不安もあり、専門性を高める必要があると感じ、大学院に進学しようと決心しました。

大学院修了後、どのような教師になりたいですか?

私が目指している教師像は2つあります。
1つ目は、現在大学院で学んでいることを生かし、生徒に社会科を学ぶことの意義や楽しさを実感してもらうことのできる実践を行える教師です。そのためには自分自身の日々の実践を省察し、より良いものへと変化させようと研究する精神を持つべきだと考えています。
2つ目は、様々な仕事をこなす多忙な教職の実態に何とか対応し、教科指導だけでなく生徒指導や部活動指導も積極的に行うことで、子どもの人間性を育成することのできる教師です。

高校生へメッセージをお願いします。

社会系コースは、勉学の面で充実していることはもちろん、多くの行事があり1年生から大学院生まで幅広い世代の学生が参加し、交流を深めることができます。入学するために勉強漬けの日々を過ごしていると思いますが、体調だけには気をつけてください。その努力の先には最高の大学生活が待っていますよ。