大韓民国出身
毎日同じ生活をするわけではありません。博士課程後期の大学院生は授業にはそこまで縛られないため、「今、何をすることが大事なのか」を考え動きます。自分の研究が主な仕事です。研究の他にも、後輩の研究相談、講座の仕事などをします。一日が終わるとご褒美で友達と美味しいものを食べに行ったり、自分の健康のために運動したりします。
授業のバリエーションは広いです。社会科の目的を問い直す授業から、現場の先生に有益な学習材を開発する授業まで多様な授業を受講しています。しかし、それらの共通点はあります。それは社会科のあり方、すなわち「なんのために社会科を教えるのか」という質問に答えられる授業だということです。また、この質問の答えを探るために、海外の研究成果などから適した資料を探すことも、すべての授業で共通しています。
韓国で小学校教師を勤めていた時は、「より良い授業がしたいが、どうすればいいのかわからない」という状況でした。それで漠然と「自分の実践には理論が足りていないのではないか」と考え、「理論を学ぶためには大学院にいかなきゃ」と思い大学院への進学を決めました。現場からの悩みが、今自分がここにいるようにしたのではないかと思います。
「常により良い授業を考える教師」になりたいです。そのためには「常に勉強する教師」にならないといけないと思います。良い授業というのはどのような角度から見るのかによって異なる場合が多いので、様々な立場から考える力、そしてそれに基づいて反省し、成長する力を有した教師になりたいです。
先生になるということは、ただ子どもたちを教える仕事ではありません。むしろ子どもたちの発言や行動、自分の授業からも学び、自分が成長する仕事だと思います。社会について学び続ける、また考えつつける人間になるため先生になってみませんか。
毎日の授業で教師はなんらかの形で自分なりの理論を持っています。しかし、その理論を自覚することは容易なことではありません。自分の理論を「発見」するためには、他の理論を知るといった新しい刺激が必要かもしれません。社会科教育学や内容学を勉強することは、自分の理論を浮き彫りにし、さらなる発展を図ることを意味すると思います。より良い教師になるため一緒に勉強できること期待しています。