地理認識内容学特講Ⅲ (熊原康博 准教授) 2013年現在

大学院ではどのような授業をしていますか?

大学院では「地理認識内容学特講Ⅲ」という授業を担当しています。

具体的にどのようなことをされる予定ですか?

学部の授業と違って、大学院の授業は少人数の授業になるので、できれば身近な地域などの地形を見に行きたいです。もちろんフィールドワークにも出かけるつもりです。

フィールドワークに出かけて結果を得るためには、下調べが重要です。私は学部では四国西部の河岸段丘から地殻変動を読み取ることや、大学院から今までは、日本やヒマラヤの活断層の活動史を研究してきました。当然ですが、いきなり現地にいって歩いたり、適当に穴を掘っても、活断層は見つけられません。私は必ず空中写真・衛星写真を判読しながら、活断層がある範囲を見つけ出してから、フィールドで調査をしています。大学院のフィールドワークでも、行く前に事前に地域に関する資料や地図などをもとに予習してから、フィールドにでる予定です。予習することで、歩くだけでは気づかない事象があることを発見する学問的な楽しみを一緒に味わいたいと思います。

あとは、地域にまつわること、特に西条盆地に着目して、その地域の特色を自然と人間のかかわりから見ていきたいと考えています。予習とフィールドワークを通して、地域を調査する技法を身に付けてもらえたらと思います。