出身
月曜日の教職実践演習という授業は教員に必要な能力を総まとめするための授業です。実習録や授業記録を振り返り自分に教員としての力が定着しているか、足りない部分はどこなのかを確認します。また火曜日の午後はゼミが開催されます。
4年生になると授業は少ないので平日は友人と出かけたり読書をしたりする時間にあてています。金曜日、土曜日、日曜日はカフェでアルバイトをしています。
小学校のころから社会科の教員になりたいという夢を持っていて、教員になるなら広島大学で学びたいとこの大学を志望しました。また恩師が社会系コースだったことや広島の進んだ教育を地元宮崎に持ち帰りたいと思ったことも理由です。
社会系コースの授業を受けたことで「歴史が好き」ということと「歴史を教える」ということは違うと気付くことができました。
また社会科教員になることを志望するひとたちの中にいることで自分の「社会科観」を自覚するようになりました。
教育実習は再度自分の将来の進路について考える機会になりました。好きなはずの歴史の教材研究が苦しかったということがあり、授業をつくり実践していく中で自分が社会科教員になることに対して疑問を持つようになりました。しかし普段できない教壇に立つという経験は自分の中で大変貴重なものになりました。
一般企業に就職するというみちを選びました。社会に出たことがない者が社会科を教えてよいのかと疑問を持ったため、卒業後一度社会に出て働くことを選択しました。いまはすぐには学校教育現場に戻ることは考えていませんが、学校以外でも教育に携わることはできるのではないかと考えていますし、教員にならないからと言ってこの4年間がまったくの無駄であったとは思いません。
社会系コースは本当に社会科の教員になりたいひとが自分を鍛えることのできる場所だと思います。歴史が好きで社会科教員になりたいという人もなぜ歴史を教えたいのか、歴史を教えることでこどもたちにどのような力を育てたいのか、なぜ歴史を教えないといけないのかなどの深いところまで考えることができるでしょう。