5月6日(木)に、熊原康博准教授担当の大学院の授業「環境・社会と学習材デザイン基礎研究(社会・地理歴史)」において、東広島市西条町大沢・福本地域のフィールドワークを行いました。江戸時代の古地図と現在の地形を照らし合わせながら、主に新旧の用水路の様子を確認していきました。
古地図にも名前が残っている千足池は貯水池であり、周辺地域の農業用水として利用されています。その傍には円筒分水が設置されており、池の水が人工的に4方向へと分水され、下流部の田畑へ供給されていました。千足池を起点に古地図に存在する用水路を辿ると、その道中にはお堂や祠が点在しており、水の恩恵を願う昔の人々の思いを感じられました。
また、周辺より低地のために三升原の一部の用水路が揚溝(あげみぞ)となっており、付近の民家や道路より高い位置を水が流れている様子を確認しました。他にも新幹線や高速道路の開発を契機とした圃場整備に伴う用水路の変化など、今回の巡検から様々な発見がありました。
(M1 中村光希 )