御薗宇小学校で伝統行事「とんど」に関する授業を行いました

 

本コースの大学院生の私(横川、D3)が中心となり、岩佐さん(D1)、原田さん(M2)と学部4年の住谷さんとともに、2021年2月5日(金)と2月12日(金)に、東広島市立御薗宇小学校の4年生向けに伝統行事「とんど」に関する授業を行いました。御薗宇小学校では例年「とんど」を学校行事として行ってきましたが、2021年はコロナウイルス流行のため、中止となりました。その代替として、2019年から東広島市西条町の「とんど」を調査・研究してきた私たちに授業の依頼が来ました。

 2月5日では、『「とんど」を作っている人の想いを知ろう』と題して、以下のように授業を行いました。はじめに「とんど」について概要を、写真などを用いて伝えました。次に,自分たちの調査結果をもとに、西条町内の「とんど」をクイズ形式で学習しました。続いて、「とんど」を作っている人に、製作への思いについてインタビューした動画を視聴してもらい、最後に学習した内容を整理しました。

 2月12日では、『「とんど」を救える人になろう』と題して、以下のような流れで授業を行いました。はじめに、西条町内の「とんど」が5年前と比較して減少したことを示したで、その理由について考えてもらいました。続いて「とんど」を続けるためにどうすればよいのか?ブレインストーミングの手法で意見を出してもらい、最後に自分たちがやってみたいことを選択してもらいました。

 授業後のアンケートには、『昔からつづいてきた「とんど」なので、今後も続けられるようにしたい』、『「とんど」を作る人が年をとってきているので、少しでも力になりたい』、『自分たちでも「とんど」を作ってみたい』、『地域の人がつながる場所でもある「とんど」をのこしていきたい』というような感想があり、伝統行事「とんど」を継承していく意識を持つようになったと思います。

 今後は、児童からの疑問に対する回答や西条町内の「とんど」に関するポスターを制作し、小学校で掲示する予定です。

文責:横川知司(D3)