韓国社会科教育学会で教員・院生が学会発表をしました

本講座の草原和博教授・小栗優貴さん(博士後期課程学生)は,2019年8月23-24日に,韓国麗水市で行われた韓国社会科教育学会(Korean Social Studies Association)の年次大会に参加し,発表しました。韓国社会科教育学会(KSSA)は,本講座に事務局を置く全国社会科教育学会が主管するISSA(International Social Studies Association)の加盟学会です。その縁でこのたび参加しました。

草原教授は,シンポジウム“Contents of History Education in the 21st Century”に登壇しました。発表では,本講座の金鐘成助教が行ってきたアクション・リサーチを事例に,歴史学習において他者(他国)の認識を踏まえて,多様な歴史の語りを検討していくことが,学会テーマである“Sustainable Peace and Co-existence in Global Citizenship Education”になりうることを提案しました。

小栗さんは,自由研究発表会において“Can a Novice History Teacher Design the Curriculum Which Has Social Relevance for Students?”というタイトルで発表しました。小栗さんが非常勤講師として勤務する附属東雲中学校でのアクション・リサーチをもとに,若手教師が学習者・歴史学習・社会を接続させる際の可能性と限界について発表しました。

以下は,初めて国際学会での発表を行った小栗さんの感想です。

「私がこれまで参加してきた国内学会とは異なり,国際学会では形式や議論の仕方などが異なることを知りました。また様々な研究者と交流することができ,とても良い機会となりました。学会の質疑では,十分に返答ができず,自分自身不甲斐ない思いをしたので,また国際学会で発表できるよう自身の研究と英語力を磨いていきたいと思います。」