教職実践演習にてオンラインでの授業観察・授業検討会を行いました

 令和3年1月21日、学部4年生向けの講義「教職実践演習」の一環として、広島県立国泰寺高等学校の授業観察・授業検討会をオンラインにて開催しました。本コースの教員である草原和博教授と金鍾成助教が指導助言として、大学院生の今井祐介さんと宇ノ木啓太さんが機材サポートとして、同校に訪問し、授業を生中継で配信しました。受講者の学生は、2つの定点カメラと1 つの手持ちカメラの映像を通じ、教室での学習風景及び生徒の取り組みを観察しました。

 今回の授業は、第2学年普通科の生徒を対象にした学校設定科目「グローバル平和探究」 という科目で、この授業では、世界が抱える諸課題を,地歴公民・理科・数学・英語の各教科の専門性を活かしながら探究するものです。本時は、「民族・領土問題」の1時限目で、パレスチナ問題と「やさしい日本語」という題材を通して民族の共生に必要なことを考えさせる授業でした。

 さらに、観察後は実践者の先生を交えて、受講生と双方向でのオンライン授業検討会を行いました。エクセルにて受講生からの質問、意見を集め、草原先生によるファシリテートのもと検討会が行われました。実際に受講生が発言・質問し、実践者の先生にお答えいただきました。

 今回の試みは、関係者以外の学校への立ち入りや大人数での開催が制限されるコロナ禍に合わせ、新しい授業研究のあり方を実践した点で意味があります。また、来年度以降教壇に立つ学生にとっても、公立高校の授業の「今」を知り,現職の先生方と「ライブ」で対話する実りのある講義になりました。今後も新しい生活様式に合わせた講義・研究を進めて参ります。