11月23日に開催された一般社団法人日本活断層学会2020 年度秋季学術大会ポスター発表において,博士課程後期1年(日本学術振興会特別研究員)の岩佐佳哉さんと,学部4年の住谷侑也さんが若手優秀講演賞をそれぞれ受賞しました。岩佐さんは,2016年熊本地震で地表地震断層が生じた布田川断層南端部付近でトレンチ掘削調査を行い,日奈久断層の活動でも断層変位が生じていた可能性を,トレンチ壁面の地層の変形や年代から推定した内容です。住谷さんは,卒業論文研究の一環として熊本地震後に生じた断層上の余効変動の変位量とその範囲を,精密な測量に基づいて明らかにしたものです。どちらも講演が優秀であったことから,日本活断層学会会長(宮内崇裕 千葉大学教授)より本賞を授与されました。なお新型コロナウィルス感染症対策のため,授賞式は行われませんでした。
受賞を受けた発表は以下の通りです。
岩佐佳哉・熊原康博・後藤秀昭・細矢卓志・竹内 峻・佐藤拓実・住谷侑也・西口颯真:布田川断層帯と日奈久断層帯の境界部の活動履歴−熊本県御船町高木における 2016 年地震断層のトレンチ調査−
住谷侑也・岩佐佳哉・熊原康博・後藤秀昭・竹内 峻・佐藤拓実・西口颯真:2016 年熊本地震の地表地震断層に沿った本震後の変位の分布とその特徴