地域学習用デジタルコンテンツを活用した児童向け講座を開催しました

 8月15日(土)、東広島市立中央図書館で「東広島市地域学習用デジタルコンテンツ-のん太の学び場-活用講座」が行われ、市内9人の小学生が参加しました。「のん太の学び場」は、広島大学教育ヴィジョン研究センター (E V R I)が東広島市立図書館と連携し、2018 年度から開発を進めている地域学習用デジタルコンテンツで、2020年10月現在20のキーワードが公開されています。当日は、本講座の草原和博教授と,本講座OBの大坂 遊さん(徳山大学准教授)の進行のもと、院生・学生計5人も学習サポーターとして参加しました。
 講座の前半では、警察署や消防署,図書館前の掲揚台とのんバスをzoomで中継し,参加者全体で「市旗」や「のんバス」について学びながら、「のん太の学び場」の活用方法について確認しました。後半は、タブレット端末を利用しての「のん太の学び場」やその他のオンライン資料、そして図書館が所蔵する資料を活用した調べ学習を行いました。デジタルコンテンツ内のキーワードのうち、参加した児童は「酒づくり」「広島大学」「市旗」「公園」「消防署」「のんバス」「牛」の各テーマに関心を抱き,問いを立て,探究していきました。探究の成果は,根拠資料や参考文献などと一緒に,決められたフォーマットに沿ってまとめられました。図書館職員のご協力もあり、いずれの児童も様々な図書館資料を活用した作品ができあがりました。最後には,ペアやグループでお互いに作品を発表しあい、保護者のみなさまにもご覧いただきました。その後、サポートした院生・学生が,児童の作品の「よさ」を紹介しました。
 新型コロナウイルス対策に配慮した中での開催でしたが、子どもたちと実際にデジタルコンテンツを使用することができ、学生にとっても貴重な学び場となりました。感染症対策のために現地調査やバス移動が難しくなっている情勢の中で、zoomを使った地域観察やデジタルコンテンツを活用した地域調査は,「新しい行動様式」の一つとして期待されます。(学部3年 正出七瀬)

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