2026年10月2日、本プログラムの金鍾成准教授の指導のもと、学部4年の石原健人さん、井上蒼太さん、太田菫さん、佐古優花さん、堀晶悟さんの5名が韓国京畿道の高校で、授業実践を行いました。
今回の授業では、「日本人、韓国人のイメージはどのように形成されているか」をテーマとして設定しました。導入では日本人が抱く韓国人のイメージ、韓国人が抱く日本人のイメージにはそれぞれ違いがあることに気づかせ、その違いの背景にはSNSやメディアによって形成されるイメージがあるということを探求していきました。授業を受けた高校生からは、「自分が持っていた日本人のイメージと実際のイメージとでは大きな差があることに驚いた」といったような感想が寄せられました。また、授業後には高校生からの質問に答えるなど、積極的な交流も行われました。現地の先生からは、「普段は静かなクラスだが、授業では積極的に意見を出すなどして盛り上がっていたことに驚いた」という嬉しい感想をいただきました。
授業後に行われた振り返り会では、高校生たちがたくさん反応してくれたことを嬉しく感じたという意見が上がった一方で、授業の進行が上手くいかなかったことや、想定していた意見が出なかったことなど、今後につながる反省点も挙げられました。
韓国での授業実践は、教育を学ぶ学生たちにとって、とても貴重な経験になりました。また、学生同士で協力して一つの授業を作り上げる過程では、難しさを感じる一方で、自分一人では考えることのできなかった多様な意見に触れ、新たな視点を得ることができたという学生もいました。将来、教員を志望する学生が多い中、今回の経験を通して、異なる文化や歴史的背景を持つ人々と直接関わり、多様な考えに触れることの大切さを実感することができました。
(執筆:博士課程前期1年 梶山 彩佳)


授業を行う金鍾成准教授と学生たち

授業中の様子
【実践を行った学部生のコメント】
先生として参加した国際交流はとても新鮮で、貴重な経験となりました。「〇〇人」に関するイメージを扱う上で、誤解を防ぐ配慮を忘れず、自分自身も授業を楽しむ心構えで臨みました。授業準備の中で、文化背景の異なる子どもたちの姿を思い浮かべる難しさや、5人で1つの授業を作る難しさがありましたが、互いに高め合い乗り越えることができました。教育に携わる上での大きな自信と糧となる機会をいただき、ありがとうございました。
(石原 健人さん)
今回の交流授業で、達成できたのは実際に交流をすることでイメージの形成を辿ることができ、そのイメージをお互いに共有することで、新しい発見があったことです。「生の声」を聞くことにより、本当の想いなども知ることができました。残念に思う点として、言語の壁があります。生徒たち同士では活発に意見が言えているが、発表となると難しくなってしまうことに対して、実践者がグループワークの話などをうまく拾えず、停滞してしまうことがありました。これは教師の生徒の言葉を拾う力に加え、言語的な能力も必要としている問題なため、このような交流授業でしか得られない気づきだと思います。この経験を通して、新しい見方、考え方を得ることができたので、これからの授業に活かしたいです。
(井上 蒼太さん)
今回授業をするにあたって、全く知らない韓国の高校生に授業をする面白さを感じることができました。イメージと実際では違うこともたくさんあると自分自身も体験できたこと、授業をする上で中々想定通りに進まない難しさを再認識できたことがとても貴重な体験になりました。
(太田 菫さん)
今回の授業実践では、異なる文化を持つ人々と学び合うことの楽しさと難しさを身をもって体験しました。韓国の高校生と互いの国や人々に対するイメージを伝え合う中で、イメージが実際と重なることもあれば思いがけない違いが見えてくることもあり、多くの発見がありました。一方で、言語の壁によって、生徒が何を考え、感じているのかを十分に捉えられないもどかしさもありました。それでも、実際に顔を合わせて交流したからこそ、イメージだけでは分からない相手の姿に気づくことができました。言語など、文化の違いがあるからこその難しさを感じながらも、そうした違いの中で学び合うことの価値を実感できた貴重な経験となりました。
(佐古 優花さん)
今回の韓国での授業実践は、私にとって初めて授業を行う機会でした。準備の段階では、5人で1つの授業を作り上げる難しさを実感するとともに、それぞれの捉え方や授業づくりで大切にしている点の違いを知り、学ぶことができました。授業では、韓国の高校生の笑顔やリアクションもあり、楽しく行うことができました。一方で、私たちの伝えたかったことが伝わりきらなかったことが反省点だと感じています。直接会って授業を行えたことだけでなく、韓国の学生と交流できたことも含め、今回の経験を今後の学びに生かしていきたいと思います。貴重な機会をありがとうございました。
(堀 晶悟さん)