学部生が東広島市河内町での講演会で講演しました

 学部4年の今津光希です。2026年2月20日に東広島市河内支所で河内新四国八十八石仏に関する講演会を行いました。

 私の卒業論文のテーマは「写し霊場の地域的展開に関する地理学的研究—東広島市河内町の新四国八十八石仏を事例に—」です。河内町の石仏を題材にしたことや、調査の際に河内町郷土史研究会の方々にご協力いただいたことから、今回の講演会を行うことになりました。

 調査は、私と大学院生数名、河内町郷土史研究会の方々数人の計5〜10名ほどで、7月から10月にかけて複数回実施しました。88体の石仏の中には山の中の古道を進んだ先にあるものもあり、そのような石仏の調査はかなり大変でした。

 調査を通して、多くの石仏の寄進者の名前や、その人物の経歴を明らかにし、そこから石仏が建立された理由について考察しました。

 講演会には河内周辺にお住まいの方を中心に59名の方が来られました。河内新四国八十八石仏についての話の後には、熊原康博教授から、八本松八十八石仏についてのお話もありました。

 調査は夏の暑い時期から始まり、肉体的にも大変でしたが、講演会では想像以上に多くの方に参加していただき、自分の研究が地域のためになっているという実感が湧きました。また、今回の調査は一人でできるものではなく、河内町郷土史研究会の方々や大学院生の皆さんのおかげで最後まで進めることができました。ありがとうございました。
(執筆 学部4年 今津光希)

河内町郷土史研究会 宮本征昭様からのご感想

 今回の河内新四国八十八石仏の調査を通じて、大学と地域が力を合わせることの意義を強く実感しました。学生の皆さんは3DモデルやGPS計測など科学的手法を用いて石仏を丁寧に記録し、私たちは聞き取りや道案内で支え合いました。百年の風雪で判読困難だった寄進者名も明らかとなり、新たな歴史的発見も生まれました。この貴重な機会を与えてくださった広島大学ならびに熊原教授、卒論を執筆された今津さんや学生の皆さんに心より感謝申し上げます。世代を超えた協働により、地域文化を次代へ継承する確かな手応えを得ました。