8月7日に広大附属高等学校の教員、生徒3人とともに江田島市の切串地区へ行きました。切串地区では、1945年9月17日の枕崎台風で発生した土石流により,145人もの犠牲者が生じ,多くの家屋が流出しました。生徒たちは、附属学校が実施しているスーパーサイエンスハイスクール事業の授業科目である「科学探究」において、切串地区における枕崎台風の被害状況を詳細に明らかにし、今後の防災・減災に活用できるマップづくりを目指しています。これまでの活動では、1947年に米軍により撮影された空中写真を判読し、土石流による被害の範囲をマッピングしました。広島大学と附属高校との高大連携・接続システムの一環として、附属高校側は番匠谷省吾教諭、大学側は熊原康博准教授と私,学部2年生の村上正龍さん,杉山愛実さんが関わっています。
今回の調査では、切串地区で被災直後に撮影された写真の撮影場所を特定し,写真に写っている被害の様子から,その場所における被災状況を明らかにしました。この調査の様子は,翌日の8月8日付け中国新聞朝刊に掲載されました。
今後は、聞き取り調査やさらなる被害状況の調査を通して枕崎台風の被害マップを作成し、校内での報告会や学会でのポスター発表を目指します。
(M2 岩佐佳哉)
左の写真が災害直後に撮影されたもの,右の写真が直後の写真で撮影された地点の現在の様子