東広島市西条町郷曽のフィールドワークを行いました

 11月2日に大学院開講授業「環境・社会と学習材デザイン発展研究(社会・地理歴史)」(担当:熊原康博准教授)の活動の一環として,東広島市西条町郷曽の柏原地区の巡検を行いました。私(赤田)も勉強のために巡検に随行しました。

 この地区は,河岸段丘の上にあるため古くから水不足に悩まされた地区でした。今回は,水不足を解消する工夫として,沖田嘉市氏の努力によって昭和初期に造築されたトンネル(中の峠隧道)や,沖田氏の顕彰碑を見学しました。また,地元の水利組合の高野さんに沖田氏の墓をご案内いただいたり,関連資料を見せていただいたりしました。農閑期ならではの風景を見ることができたとともに,知らなかった貴重なお話を伺うことができました。

 なお,今回の巡検は,広島大学教育ヴィジョン研究センター(EVRI)の「広域交流型オンライン学習」2023年11月期の授業にむけた取材を兼ねています。巡検には授業を行う草原和博教授も同行しました。取材の成果に基づいて,同授業では,沖田嘉市氏に加えて,隧道の開発や維持に携わった地域の人々にもフォーカスした学習を展開する予定です。授業の成果は本ホームページで後日発信します。どうぞご期待ください。

(学部3年 赤田拓哉)

中の峠隧道の入り口
顕彰碑を観察する大学院生
巡検参加者と高野さんの記念写真