3月24日(金),福山暁の星女子中学・高等学校の生徒18人が広島大学教育学部を訪問し,本コースの草原教授及び院生2名が教育学研究や学生生活について紹介しました。このたびの訪問は,本コースの卒業生が,暁の星中学・高校に勤務されているつながりで,実現したものです。
会の前半部は,事前に生徒の皆さんから寄せられた質問や関心に基づいて,草原教授から本学教育学部のコース編成の特質や,学部で学ぶ内容等が紹介されました。あわせて,生徒の皆さんからは,「中高生の時にしておけばよかったこと」「教育学部では教育以外にどのようなことを学んでいるか」「教育実習の体系はどうなっているか」,さらには「特別支援教育」や「実技に関する学習」についても質問をいただき,参加した院生が学部時代を振り返りながら回答しました。
会の後半部では,草原教授が現在取り組んでいるオーストリアの歴史・政治教育のカリキュラムや学校間連携のオンライン学習のプロジェクトを事例に,研究者の仕事について紹介が行われました。生徒の皆さんからは,プロジェクトの展望や研究上の困難さにかかわる質問が寄せられ,草原教授も「いい質問ですね〜」を連発していました。
私たち大学院生にとっても,中高生の声を聞くことで教育学部を目指したときの初心を思いだし,立ち返る貴重な機会になりました。また,教育学や研究の本質をつく質問への答えに窮してしまった際,至らなさを痛感するとともに,今後ますます研鑽に励もうと決意を新たにしました。教育に関心を持っている皆さんにとって,今回の来訪が広島大学,教育学部,そして社会系コースへの進学や教育への関心を少しでも高める機会となったとしたら,とても嬉しいです。
(M2岡井美咲希・M2正出七瀬)