大学院生が地域の防災士に向けて講演しました

 2月15日、東広島市防災士ネットワーク会議が東広島市消防局の講堂で開催され、私が講師として講演しました。


 講演では「枕崎台風の土石流とその被害」と題して、これまで研究をすすめてきた枕崎台風による死者数の調査結果や土石流の分布を紹介し、これらの研究を防災に活用する方法を提案しました。特に、東広島市における枕崎台風の被害について、過去の災害の様子をハザードマップに重ね合わせて示すことについて、大きな関心が寄せられました。


 会議には、東広島市の各地域の住民自治協議会や自主防災組織から26名の防災士の方などが参加されており、防災マップに枕崎台風の情報を取り入れたいという声や、住民への情報伝達や防災意識を保つことの難しさについて多くの意見が出ました。


 答えのない防災・減災の活動に取り組む防災士のみなさんに改めて敬意を抱くとともに、地理学の視点から地域の防災・減災に貢献できる方法をこれからも考えていきたいと感じました。

(D3 岩佐佳哉)