卒業研究の一環で安芸津町沖の藍之島に力石の調査に行きました

 8月25日(木)に,広島大学総合博物館の清水則雄准教授,当コースの熊原康博准教授と私(國重和海)は,東広島市安芸津町沖にある藍之島に調査に行きました。今回の巡検では、私の卒業研究のテーマである力石の確認と計測に向かいました。

 今回の巡検は、安芸津町にある榊山八幡宮の宮司さんから聞いた話をもとに向かいました。事前に地理院地図等を用いて場所を確認した際には、神社は島内の内側にあると想定していました。しかし実際に訪れてみると神社の鳥居は船からもはっきり見える位置にあり、神社も島の東側の海岸沿いにありました。(写真1)

 今回訪れた光海神社には、拝殿と本殿の中間の左手に力石(写真2)が置いてありました。過去に訪問した力石には刻字があるものが多かったですが、今回訪問した光海神社には刻字された石がありませんでした。石の大きさは、縦が65㎝、横が33㎝、高さが22㎝でした。発見した力石はこれまでに見てきた鞆の浦にあるものなどと違って、加工されておらず自然のままの形のものでした。まだ現地に行ってないものもあるので、他の地域にあるものと形や重さの比較ができたらよいのではないかと考えています。

 今回の調査では、iPadのライダー機能を用いて力石の3Ⅾモデルを作成したり、神社の平面図(写真3)を作成したりしました。平面図の作成は今回のような藪に埋もれているような場所での全体把握をするという点において非常に有効であると実感しました。新しい調査方法にもチャレンジしてより良い研究ができるようにしていきたいです。

 教員採用試験も終わり、これから4年生は卒業論文の制作に全力を注いでいくことになります。指導教員の先生から助言をいただくとともに、同級生たちと交流もしながら完成に向けて頑張っていきたいと思います。

(B4 國重和海)