6月15日(水)に広島大学教育ビジョン研究センターと東広島市が連携した広域交流型オンライン社会科地域学習(プロジェクト代表:草原和博教授)が行われました。
今月は「お買い物に役立つ、スーパー・直売所・コンビニの魅力を表したキャッチフレーズをつくろう!」というテーマで東広島市内7小学校の3年生303名が同時に学習しました。
授業では、学部生・院生がショージ寺家駅前店(スーパー)・福富しゃくなげ館(直売所)・ファミリーマート八本松原店(コンビニ)の3か所から中継を行い、それぞれのお店の特色を店員の方へのインタビューを交えながら伝えました。子どもたちは中継を見てそれぞれのお店の魅力を伝えるキャッチフレーズを考えたり、3つのお店の比較を行ったりしました。また、オンライン環境を生かして子どもたちが考えたキャッチフレーズを他の学校に向けて発表する活動を行いました。
今回の実践で、私はショージ寺家駅前店からの中継を担当しました。通信状況が良好でない中、子どもたちに伝えなければいけないことは何か、分かりやすく伝えるためにできることは何かを頭に入れながら中継を進めていきました。中継を経て、子どもに伝わる言葉の使い方や授業づくりの視点に関するヒントを得ることができました。
授業後の振り返りの中で学校補助を担当した学生から、「この情報をお母さんに伝えよう」や「ついで感覚でコンビニに行くのはよくある」といった自らの生活経験と結びつけた発言が聞かれたという報告がありました。児童が普段の生活で抱いていた感覚が言語化され、それが学びに変わっていく瞬間を見ることができた感覚がありました。
まだまだ新型コロナウイルスの影響で社会科見学やフィールドワークが制限される中ではありますが、私たち学生が児童の目となり足となって,子どもといっしょに「社会を知り」「社会を分かり」「社会をつくる」活動を進めていく活動の意義を実感しました。
本プロジェクトの詳細につきましては、広島大学教育ビジョン研究センター(EVRI)のホームページをご覧ください。(ホームページはこちら)
(学部4年 國重和海・大岡慎治)