5月25日(水)に広島大学教育ヴィジョン研究センターと東広島市が連携した広域交流型オンライン社会科地域学習(プロジェクト代表:草原和博教授)が行われました。
今月は「広島中央エコパークはなぜ「広島中央」なのか?本当に「エコ」で「パーク」なのか?」というテーマで東広島市内9小学校の4年生605名が同時に学習しました。
授業では、昨年から操業を始めた「広島中央エコパーク」というごみ処理や下水道処理を行う施設を中心に、東広島市や周辺自治体でのごみ処理の様子を扱いました。子どもたちはICT機器を通して、普段自分たちが捨てたごみがどうなるのか、なぜ新しい処理施設が「東広島市ごみ処理場」ではなく「広島中央エコパーク」という名前なのか、などを学びました。また、オンライン環境を生かして教室で出された質問を施設職員の方にお答えいただく時間も設けられ、とても充実した授業になりました。
今回の実践では、社会系コースを中心に多くの学部生・院生が中継や小学校・本部でのサポートに参加しました。中継ではエコパークからのレポートや大崎上島からごみが運搬される様子をフェリーから配信するといったことが行われました。また、実際に授業が行われている小学校の教室で支援を行った学生は、担任の先生方や子どもたちがICT機器を使って円滑に授業ができるようにサポートを行いました。
ICT機器やオンライン会議ツールを活用した授業実践はまだそれほど多く行われていません。支援に入っている学生や院生も、小学生や中学生・高校生だったころにこのような授業を受けてきた経験はありません。しかし本プロジェクトのサポートとして中継や授業補助を行うことで、これからの時代に求められるであろうオンライン環境を生かした授業実践のヒントを多く得ています。この経験は将来、教壇に立った時に大いに生かすことができると思います。大学の講義だけでなく、実際の現場で学ぶことができるのも社会系コースの魅力の1つです。学ぶだけでなく、これからの教育文化も創っていくことができます。
本プロジェクトは昨年度から始まったものであり、今年度も継続して行う予定です。プロジェクトのねらいや詳細については、広島大学教育ヴィジョン研究センターのホームページをご覧ください。(こちら )
(学部4年 大岡慎治・國重和海)