大学院生が熊本地震の震災遺構保存活用記念シンポジウムで報告しました

2016年に発生した熊本地震に関する震災遺構の保存活用記念イベント、「地域が残した震災遺構シンポジウム」が11月13日に熊本県益城町平田地区において開催され、シンポジストの一人として報告を行いました。 

 2016年4月16日に発生した熊本地震では、長さ約31kmの地表地震断層が布田川断層に沿って出現しました。益城町平田地区には、1.2mの右横ずれ変位を受けたフェンス,床に亀裂のある消防小屋、断層変位のくり返しでできた約5mの谷の右横ずれなどが見られます。また、2019年9月には、本コースの熊原康博准教授らとともにこの地区でトレンチ掘削を行い、布田川断層の活動履歴を明らかにしてきました。 

 シンポジウムでは、住民の方や益城町の副町長をはじめとする町職員の方々・高校生など約60名の参加者に向けて、平田地区の震災遺構の学術的価値やトレンチ掘削調査の結果を報告するとともに、他のシンポジストや参加者の方とともに、今後の震災遺構の活かし方を考えました。シンポジウムの終了後には震災遺構や断層地形の現地案内を行いました。現地案内では、震災遺構や活断層に関する質問を多くいただく一方、この地区に根付く歴史や文化について教えていただきました。 

 平田地区では、住民の方が自主的に震災遺構の保存・活用に取り組まれています。地区のホームページ(こちら)や現地には解説や案内板が設置されています。これらについても協力しています。 

(D2 岩佐佳哉)