大学院の授業で東広島市安芸津町大芝島と風早地域でフィールドワークを行いました。

11月4日(木)に大学院の授業「環境・社会と学習材デザイン発展研究(社会・地理歴史)」(熊原康博准教授担当)において,東広島市安芸津町大芝島と風早地域のフィールドワークを行いました。


大芝島では褶曲した地層が見られる露頭を観察しました。大芝島の北東の海岸に位置するこの露頭は,白亜紀(約1億年前)の凝灰質岩や泥岩が露出する海食崖で,明瞭な褶曲構造を見ることが出来ました。また,フィールドワークを干潮時に行ったため,「大芝島のモンサンミッシェル」と呼ばれる,小島へつながる陸繋砂州状の地形が現れており,歩きながら地形を観察することが出来ました。


風早地域では,万葉句碑が残っている祝詞山八幡神社を訪れました。この地域は天平8(736)年に新羅国に派遣された大使 阿倍継麻呂と副使大伴三中らの使節団一行が風早の浦に船泊まりした夜に詠まれたとされる歌が二首,句碑として刻まれています。この二首は万葉集の巻一五に収録されています。

「わが故に 妹嘆くらし 風早の 浦の沖辺に霧たなびけり」

「沖つ風 いたく吹きせば 我妹子が 嘆きの霧に 飽かましものを」


自然の力の偉大さと安芸津町風早のもつ日本の古き良き文化を知る良いフィールドワークとなりました。

(M1 清水優生)