熊原康博准教授と学部4年の村上正龍さんは,10月22日(金)に福山市立熊野小学校にて,過去の災害を題材とした災害・防災の出前授業を行いました。熊野小学校周辺では,約100年前に発生した大正九年の水害により,大きな被害が生じ,その災害を記録した水害紀念碑が学校の校庭に建立されています。今の小学校と同じ場所にあった熊野尋常小学校の児童が書いた水害日記も残されており,学校にも土砂が流れ込み,児童や先生が片付けをしたことが書かれています。授業では,日記に書いてある内容をもとに,被害の広がりを,地図を使って捉えることを行いました。この授業の前には,国土地理院中国地方測量部の方から,「地理院地図」の使い方や自然災害伝承碑について学びました。次回は,作業した地図をもって,災害の契機となった溜め池や被害が生じた地域を対象にフィールドワークを行う予定です。