7月15日(木),東広島市内各地の小学生をつないだ第2回広域交流型オンラインの社会科授業が行われました。本事業は東広島市と広島大学教育ヴィジョン研究センターが連携し,6月から小学校中学年を対象に実施されています。今月は,東広島市内13小学校・29学級の小学校3年生,約900人がともに学びました。
今回のテーマは,「スーパーと直売所,どこが違う?どこが同じ?」です。当日は,地域学習用デジタルコンテンツ「のん太の学び場」の監修者である草原和博教授と,本コースOBである大坂 遊先生(徳山大学准教授)が,大学から授業を進行し,スーパー(ショージ寺家駅前店)と直売所(福富しゃくなげ館)からは大学院生が生中継を行いました。児童は各教室からそれぞれのお店のようすを観察したり,店員さんやお客さんへのインタビューを聞いたり,その様子を比較することで,小売店の経営の違いや消費者ニーズの多様性などを探究していきました。各クラスでの進行と機器のオペレーションはクラス担任の先生が行い,29教室を繋いだチャット欄にはそれぞれのお店の特徴を的確に概念化した魅力的なキャッチコピーが投稿されました。授業中には児童一人一人が自分の端末からアンケートやクイズに答える場面も用意され,児童は楽しそうに取り組んでいました。
今回の実践では,中継と小学校でのサポートに,計7人の学生(院生6人・学部生1人)が参加しました。6月の第1回授業に比べて参加校・学級数が増えたことで,より広域での交流が可能となり,前回とは違う実施形態となりました。夏休み後の9月以降は,防災や消防などのテーマでの学習が予定されています。コロナ禍で社会科見学やフィールドワークが制限される中ではありますが,安全に楽しく「社会を知り」「社会を分かり」「社会をつくる」学習を支援してまいります。