本コースの金鍾成准教授、川口広美准教授が編者となって作成したLesson Study-based Teacher Education: The Potential of the Japanese Approach in Global Settingsが、Routledge社より2021年5月27日に出版されました。
近年、授業研究はLesson studyと訳され、世界的な広がりを見せています。しかし、海外で翻訳・適用されていく過程で、日本における「授業研究」の一側面のみが取り上げられ、異なる意味を持つようになってきています。本書は、日本の学校教育で当たり前のように行われてきた「授業研究」を、海外で広まってきているLesson studyの視点から改めて見直し、その意義や課題を再検討するとともに、海外の文脈でどのように適用されているのかを検討したものです。
本書は、教育学コースの吉田成章准教授、健康スポーツ系コースの岩田昌太郎准教授とともに編集され、本コースOBの渡邉 巧准教授(初等カリキュラム開発講座)ら多くの広島大学の先生方が執筆者に加わりました。日本の試みを海外の視点から検討し、発信することで新たな知見が得られます。本書のような試みを今後も取り組んでまいりたいと思います。
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