全部だね~特には「戦争と平和に関する史的研究」かな。
古代、7世紀から8世紀の軍事制度と外交という高校の教科書にはほとんど書いていない、しかし日本の古代国家において軍事というものは大きな規定性を持っているので、それについて受講生の意表を突くような授業にしている。
軍事を考えることはその裏返しで平和を考えることにつながるからね。戦争を学問的にとらえることは平和について真剣に考えることでもある。古代の軍事と外交を現代的視点と共通する部分を持って捉えることがこの授業の特徴だね。歴史は過去の現代、現代は未来の歴史だ、と常に僕は言っている。8世紀のことと現代をリンクさせていったらどうなるか?という問題提起も学生にしている。
日本の歴史はともすれば日本列島史としてとらえがちであるが、東アジアの動きと密着して古代的グローバリズムのなかで日本をみてみると、閉鎖的にとらえがちな日本の歴史を東アジアの歴史の一部としてとらえることができるのではないだろうか。