第6回シティズンシップ教育ミーティングに教員と学部生が参加しました

3月23日・24日に立教大学において、日本シティズンシップ教育フォーラム(J-CEF)による第6回シティズンシップ教育ミーティングが開催されました。 本ミーティングは、高校生・大学生・教員・NPO関係者・政治家・研究者等多様なシティズンシップ教育に関わる関係者が一同に介し、それぞれの実践や研究について報告し、意見交換を行うことを目的としたものです。

本講座からは、川口広美准教授が分科会と研究交流のコーディネーターとして、学部生の高見史織さんが「高校生・大学生発表セクション」に発表者として登壇しました。(初等教育教員養成コースの三栗野優希さんも登壇されました)

高見さんは、自らの属するサークル「IYAH」の活動の1つである「サマースクールぼくらの町」に関しての発表を行いました。サマースクールは、小学4年生から中学3年生の子ども達が自分たちだけの町をつくり、4日間過ごすということをコンセプトとしています。町の様子は社会そのものをイメージしており、子どもたちは、各々が企業に所属し働いて、お金を稼ぐ。その稼いだお金で、税金を納め、食事や買い物を行う。また、町議会で町のきまりも子ども達が話し合って決めることを重視しています。発表の際は、これらの内容を、「職業体験、経済体験、政治体験、社会体験」という4つの観点から分析し、一連の体験を通して育てたい市民性についてまとめました。発表の最後には、今後の課題として、社会科を通して得る「社会的な見方・考え方」を授業だけではなく、日々の社会においてどうしたら活用することができるのか考えたいと述べていました。高見さんの発表に際して、発表後に、参加者からの活発な質疑応答が見られました。

フォーラム全体を通しての、高見さんの学びは次の通りです。

今回のフォーラムを通して、印象に残っていることが2点あります。1つ目は、全国から集まった大学生や高校生が、堂々と自分の意見を述べていたことです。自分が意見を持つためにはいかに知識不足であるかということと、発表する経験を積極的に得ていくことの大切さを感じました。2つ目は、青山学院大学の水山光春先生から「社会科と社会参加を絡めて研究を進めるためには、まずは社会認識についての理解を深める必要がある。もっと勉強しなさい。」と言われたことです。この言葉を心に留め、まずは、大学3年生の間に、社会科教育に関する論文をできるだけ多く読んでいきたいと思いました。今回のフォーラムは、私にとって非常に有意義なものでした。この経験を活かし、さらに成長した自分となって、来年も、また参加させて頂きたいと思います。