西条盆地の新田開発に関する講演会を開催します(3/18)

熊原康博准教授が,広島大学大学院文学研究科附属内海文化研究施設季例会・公開講演会にて,西条盆地の新田開発に関する講演をおこないます.本講座の教員であった下向井龍彦名誉教授や,本講座の大学院生・学部生とともに研究した成果を発表します.どなたでもご自由に参加できます.事前申し込みは不要です.

題 目 水の得にくい台地でどうやって水田をつくったのか?−地理学と文献史学の学際研究から
日 時 2019年3月18日(月)13:30~15:30
場 所 文学研究科(文学部)棟1階 B104教室 (東広島キャンパス)
概 要 江戸時代の人々は、水の得にくい台地で、水田をどうやって新しくつくったのだろうか?

本発表では、広島県中部、東広島市西条盆地南部柏原(かしょうばら)地区を対象として、広島県立文書館が所蔵する国郡志御用書上帳や絵図の読解と、現地での水利及び地形調査に基づいて、化政期における新田開発初期の進捗過程を報告する。当地区では、開発後も水不足に苦しんできたが、その地形的な原因について、また水不足解消を試みた村人の苦労の跡についても紹介する。柏原地区と、黒瀬川を挟んだ東隣の三升原(さんじょうばら)地区とは、同時に開発が進められた「双子」の開発地でもあった。その証拠を両地区の神社境内の石造物の同一性から明らかにする。

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